幼馴染みの取扱説明書
朝ごはんが食べ終わり、翔のせいでできてない課題をするためはやめに準備をして家を出る。
音楽を聴きながらマフラーに顔を埋めて歩いて登校していると後ろからポンッと肩を叩かれた。
「おはよー!羽月!」
後ろを振り返るとそこには学校でほとんど一緒に行動をしている金城 唯(カネシロ ユイ)が鼻を真っ赤にして立っていた。
『唯!おはよー!どしたの朝からそんなテンション高いなんて珍しい』
低血圧の唯は大体朝は目をこすってポケーっとしている。
「いやー、昨日のことが嬉しくてまだ余韻が……!」
『あぁ、先輩ね!』
昨日の出来事というのは唯がずっと片思いしていたバスケ部の先輩に昨日、告白されて付き合ったこと。
「そうなんだ、もう嬉しすぎてさ頬が引き締まらない!」
そう言ってキャーキャー言いながら喜んでいる唯を見て可愛いなぁなんて思ってしまった。
「羽月は?」
『え?』
唯をみて微笑んでると急に質問をされて戸惑う
「羽月から恋愛の話聞いたことないけど恋してるの?
というか、初恋っていつ!」