君を俺の色で染めさせて。
立ち上がってクラスのみんなに笑いかける。

「倉本 涼真です!中学校ではバスケやってました!男子も女子も関係なくみんなと仲良くしたいから、よろしくな!!」

よし、終わった終わった。

自分の自己紹介を終えて席につくと、
あの豹馬が俺を見て口パクで
『遅刻ギリギリ君』と伝えてきた。
俺も口パクで『うるせぇ』と返すと、
伝わるとは思ってなかったのか驚いた顔をしていた。

ふん。何故かわからないけど口パクを読み取るのは得意なんだよ。
ざまぁみろ。
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