護衛目的の執事です
この光景を見たら、やっぱり。
私よりお似合いな、里香の様な清楚で優しい、女らしい人と居て欲しいと思う自分が居る。



でも、どうしても結弦を渡したくない自分も居て。



結弦「ちょっ、蒼空頼んだよっ」



蒼空「あっ、あぁ」



結弦がどうしてか里香を蒼空に抱かせ、こちらに来る。



ザー



「………」



雨、か。



急に降りだした雨。
まるで、私の今の心情を表すようだ。



もう、激しく泣いてしまいたい。



絶え間なく流れ続ける涙はあっても、
もっとスッキリ出来るだろうから、大声で泣きたい。


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