護衛目的の執事です
結弦「水無月どうしたの!?」



辺りに水溜まりを作る雨。



向こうで凛王と麗さん、蓮さんがリムジンに入っていく。



ただ、祖父だけがこちらにゆっくりやって来る。



結弦「水無月!」



「結弦、どうした?」



泣きながらにしてはしっかり言えたと思う。



結弦「どうしたって、水無月が泣いてるから!」



泣いてる、それは確かだ。



両二の腕と左脛の激痛と、私が結弦に不釣り合いだと言うことに対しての涙。



泣くなんて、一体何年ぶりだろう。


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