護衛目的の執事です
結弦side



………あれ?



寝てる、のかな。



ベットの上から引っ張ったら、そのまま倒れ込むようにして眠った水無月鏡花。



彼は鼻下まである長めの前髪に、腰下まである長髪の男子。



歳は同じぐらいだろうし、声も聞いてて優しい。



でも、口角がいつも上がってて、
媚びてるとはまた違う、違和感のようなものを感じさせる。



そんな、僕からしたら不思議君だ。



他にも理由はあって、世界レベルのハッカーの智に、
水無月鏡花についてハッキングしてもらったんだけど、出てくる情報は名前だけだったらしい。



それから、何となくだけど、無理してるって感じさせるんだよね、何か。



………前髪の下って、顔ってどんなんだろう。


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