護衛目的の執事です
気になった僕は、そっと彼の前髪を掻き分けた。







睫毛が、白?いや銀色?



肌もとても白い。



見れば、手も同様に透き通るように白かった。



綺麗。



男が男を綺麗だと感じたのは気持ち悪いかも知れないけど、単に、率直にそう思った。



………規則正しく、静かな寝息を発てる水無月は、まるで、そう、この世の者とは思えないぐらい、綺麗に見えた。



と同時に、



1週間前に僕達を裏切った、立花苺の事も、思い出させた。



「嫌な事、思い出したな」



そう呟き、僕は横になって眠った。



結弦side end


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