護衛目的の執事です
結弦side



倉庫に入るなり、ベタベタと腕を絡めてくる恵。



ここでは蒼空は情報係の智の部下的存在なので、姫の恵には口出しできないから。



僕が辞めてと言えば良いんだけど、嫌でも言いにくくてそのまんま。



幹部室に入ると、もう全員揃っていて、各々に好きな事をしていた。



智は調べもの、晃と零は対戦ゲーム、
凌は………携帯を操作してるって事は、苺が居た頃の凛王の写真を見てるんだと思う。



蒼空が智の隣で調べものを初めて、恵は凌の所に行った。



僕は考え事をしたくなり、総長室へと入った。



凛王「!」



総長室。



それは、総長の次に発言力のある姫でも、総長の許可が無ければ入れない部屋。



逆に、総長に良いと言われたのなら、総長が許可した人物なら入れる部屋。



僕が総長室に入るのは滅多に無いから、皆驚いたんだと思う。



総長室にあるのは、僕の私物が幾つかと、代々受け継がれてきた立派な机とイス。



僕はイスに腰掛け、考え事を始めた。


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