護衛目的の執事です
けど、それを片付けたとしても、何でだろう。



考えたい事がまだあるんだよね。



………。



胸を触ってみる。



別に特に異常もないし、額に触れても平熱だ。



だけど、何でかな。



あの時、蒼空が水無月を鏡花と呼んだ時、胸に突然わいてきた、気持ち悪い感じの感情。



僕の隣には、いつも蒼空が居て、昨日から水無月が加わった。



いや、今日からか。



でも、会ったのは僕の方が先だし、一緒に居たのも僕の方が長かったのに、水無月は鏡花と呼ばせてくれなかった。



なのに、蒼空は鏡花と呼んだのに、水無月はそのまま呼ばせていた。



こう考えてると、蒼空に抱いてしまう黒い感情。


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