タイトル未決定
Chapter 1
栞和side
今、目の前にあるのは真っ白な世界、そして今にも届きそうな距離にある彼の背中
ーーもしあの時私が手を伸ばしていれば、彼に縋っていれば彼を失うことにならずにすんだのだろうか
もしここで手を伸ばせば彼は振り向いて笑ってくれるのだろうか
『嘘に決まってんだろ、ばーか』
そう言って抱きしめてくれるのだろうか
いつもと変わらない大好きな笑顔で“好きだ”そう言ってくれるのだろうか
『いつまでそこで泣いてるの』
そう言って私を少し小馬鹿にしたように笑うことはもうないのだろうか
意地悪な事を言われて
「( ○'н' ).*+゜むぅ、やめてよねー」
なんて今まで当たり前にあった会話をすることももうないのだろうか
ーーもしあの時私が手を伸ばしていれば、彼に縋っていれば彼を失うことにならずにすんだのだろうか
もしここで手を伸ばせば彼は振り向いて笑ってくれるのだろうか
『嘘に決まってんだろ、ばーか』
そう言って抱きしめてくれるのだろうか
いつもと変わらない大好きな笑顔で“好きだ”そう言ってくれるのだろうか
『いつまでそこで泣いてるの』
そう言って私を少し小馬鹿にしたように笑うことはもうないのだろうか
意地悪な事を言われて
「( ○'н' ).*+゜むぅ、やめてよねー」
なんて今まで当たり前にあった会話をすることももうないのだろうか