タイトル未決定
栞和「お待たせ!ごめんね!」




悠斗「ほら、行くぞ」




ぶっきらぼうで不器用ででも優しい、ゆうはなんだかあの人に似ているのよね




まぁ、兄弟なんだからかもしれないけど...




彼だってそう、ぶっきらぼうで不器用で、人一倍感情に疎くて、感情を表現できない人だった


だけど、優しくて、ちゃんと芯をもっていて、誰かのヒカリになるような人



似ているね、やっぱり




だけど、いくら似ていようとも私がゆうを好きになることは無い



彼だったからよかったんだもの




彼じゃないならゆうもありえないわ




そんなことを考えているうちに学校に到着していた




私の学校は都内有数の進学校




ゆうが通っている高校は都内有数の不良高校




高校は一緒じゃない



あの人とは一緒なんだけどね




なぜかゆうはここには来なかった



別に、それがどうってわけじゃないんだけど...




まぁ、ゆうがここに来ようとしてもゆうの学力では厳しかったのも現実なんだけどね



私は学校の入口で別れた



悠斗「じゃあな」




栞和「うん、ありがとう。」




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