おとなりさん。
「えっ!!」
次はあたしの叫びがクラス中に響き渡る番だった。
いやいや隣って一番関わるじゃんか。
無言で担任の指差したあたしの隣へ向かってくる谷田祐大。
うそうそ、こないでよ〜
あっやっぱり顔面美しい!
…ってそんなこと思ってる場合じゃないし
ガタンッ、と音を響かせてどっしり座った谷田祐大。
ちらりとあたしを見るものの、すぐに黒板に目を向けた。
なんなの!なんなの、その目は!
小馬鹿にして!隣が美少女だとでも思ったのか!マンガの読みすぎよ!
声には出来ないふつふつとした怒りはすぐに頭からは消えてしまった。