メトロの中は、近過ぎです!
大野さんはもう一度ドアを閉めると、私の手を握り、
「大丈夫だから。安心しろ」
何度も何度もそう言ってくれるのに、それでも私の涙は止まってくれない。
「鞄とってくるだけだから。おまえの分も。すぐに戻る。鍵かけてれば誰も開けられないから」
心配してくれてる大野さんの声に、これ以上の迷惑はかけられないと手を離すと、大野さんは車を降りてしまった。
鍵をかける音がして、駐車場を走る大野さんの背中が小さくなっていく。
一人だと不安になる。
またすぐに捕まってしまうんじゃないかって思うと、怖くてしょうがない。
助手席の足元の狭いスペースに潜り込んで姿を隠した。息も殺してジッと待つ。
大野さん、早く戻ってきて
ピピ、カチャ。
車の鍵を開ける音がした。
だけど、ドアは開かない。
怖くなってそっと顔を出して確認すると、
ガチャッとドアが開いて大野さんが運転席に入ってきた。
「焦った。どっか行ったかと思った」
その手には私のバッグ。
どっと安心感が湧いてきて、
「うっ…ううっ…」
バッグを抱きしめてまた泣いてしまった。
それが収まるのを待って、大野さんが囁いた。
「車を出そう。座って」
「大丈夫だから。安心しろ」
何度も何度もそう言ってくれるのに、それでも私の涙は止まってくれない。
「鞄とってくるだけだから。おまえの分も。すぐに戻る。鍵かけてれば誰も開けられないから」
心配してくれてる大野さんの声に、これ以上の迷惑はかけられないと手を離すと、大野さんは車を降りてしまった。
鍵をかける音がして、駐車場を走る大野さんの背中が小さくなっていく。
一人だと不安になる。
またすぐに捕まってしまうんじゃないかって思うと、怖くてしょうがない。
助手席の足元の狭いスペースに潜り込んで姿を隠した。息も殺してジッと待つ。
大野さん、早く戻ってきて
ピピ、カチャ。
車の鍵を開ける音がした。
だけど、ドアは開かない。
怖くなってそっと顔を出して確認すると、
ガチャッとドアが開いて大野さんが運転席に入ってきた。
「焦った。どっか行ったかと思った」
その手には私のバッグ。
どっと安心感が湧いてきて、
「うっ…ううっ…」
バッグを抱きしめてまた泣いてしまった。
それが収まるのを待って、大野さんが囁いた。
「車を出そう。座って」