メトロの中は、近過ぎです!
社内恋愛
本社からは他にも二人男の人が来ていて、片付いたばかりの第1会議室に私たちは集まった。
「課長。お久しぶりです。また戻ってきたのでよろしくお願いしますね」
笑顔をふりまく麻紀さんに、4課は麻紀さんが中心なのだとイヤでも気付く。
「しばらくは、ここで……」
課長の説明が耳をかすめて通り過ぎていく。
大野さんは手元の書類に目を落としたまま。
その横にピタリと寄り添う麻紀さん。
時々笑いながらその書類を指差している。
そっちを見ないように書類に集中した。
…………
「参りましたよ。いるだけで疲れました」
戸田君と3課のソファーで休憩していたら、外回りから戻ったばかりの伊藤チーフも寄ってきて
「だからハラマキは大野狙いだって最初に言ったでしょ」
「あんなに露骨だとは思いませんでした」
私も苦笑いで聞いてもらった。
「そんなの可愛いうちよ。もっとすごいと思った方がいいわよ」
あれよりすごい狙い方ってあるのだろうか?
「チーフ。私もう3課に戻ってきたいです…」
「はやっ。まだ始まってもいないのに、何言ってんの」
「俺もです。は~。戻りて~」
「課長。お久しぶりです。また戻ってきたのでよろしくお願いしますね」
笑顔をふりまく麻紀さんに、4課は麻紀さんが中心なのだとイヤでも気付く。
「しばらくは、ここで……」
課長の説明が耳をかすめて通り過ぎていく。
大野さんは手元の書類に目を落としたまま。
その横にピタリと寄り添う麻紀さん。
時々笑いながらその書類を指差している。
そっちを見ないように書類に集中した。
…………
「参りましたよ。いるだけで疲れました」
戸田君と3課のソファーで休憩していたら、外回りから戻ったばかりの伊藤チーフも寄ってきて
「だからハラマキは大野狙いだって最初に言ったでしょ」
「あんなに露骨だとは思いませんでした」
私も苦笑いで聞いてもらった。
「そんなの可愛いうちよ。もっとすごいと思った方がいいわよ」
あれよりすごい狙い方ってあるのだろうか?
「チーフ。私もう3課に戻ってきたいです…」
「はやっ。まだ始まってもいないのに、何言ってんの」
「俺もです。は~。戻りて~」