メトロの中は、近過ぎです!
豹変
「気を付けて帰れよ~」
居酒屋白虎の前に課長の声が響く。
10月に入って、ようやく涼しくなって過ごしやすくなってきた。
時折吹く風には寒さも感じる。
「お疲れさまでした~」
それぞれが足早に岐路につき、私も地下鉄の駅へと歩き出すと、誰かが隣に近づいてきた。
素敵な川端主任だ。
「俺、今日タクシーで帰るけど、真帆ちゃん一緒に乗ってく?」
酔った状態での帰りの電車は、正直好きじゃない。
思いがけないお誘いに「ラッキー」と思ってニッコリ笑顔になった。
「お……」願いします
って言おうとしたら、後ろからいきなり腕を引かれた。
「同じ方向なので、私が送っていきます」
驚いて後ろを振り向くと、大野課代が私の腕を掴んでいる。
爽やかに微笑んでいるけど……掴まれた腕が痛い。
力が強すぎです。
居酒屋白虎の前に課長の声が響く。
10月に入って、ようやく涼しくなって過ごしやすくなってきた。
時折吹く風には寒さも感じる。
「お疲れさまでした~」
それぞれが足早に岐路につき、私も地下鉄の駅へと歩き出すと、誰かが隣に近づいてきた。
素敵な川端主任だ。
「俺、今日タクシーで帰るけど、真帆ちゃん一緒に乗ってく?」
酔った状態での帰りの電車は、正直好きじゃない。
思いがけないお誘いに「ラッキー」と思ってニッコリ笑顔になった。
「お……」願いします
って言おうとしたら、後ろからいきなり腕を引かれた。
「同じ方向なので、私が送っていきます」
驚いて後ろを振り向くと、大野課代が私の腕を掴んでいる。
爽やかに微笑んでいるけど……掴まれた腕が痛い。
力が強すぎです。