メトロの中は、近過ぎです!
彼の家
日曜日の羽田空港はとても人が多かった。
少し早目に行って、ショッピングでもしてようと思ったけど、人ごみにすぐに疲れてしまって、空いているソファーを見つけるとそこに座り、あとはシンさんが到着するまで、それを死守していた。
13時を少し過ぎたころ、手荷物受取所の方から優雅に歩いてくるその姿を見つけた。
やっぱりまとうオーラが違う。
周りはお土産の袋をパンパンにしたおばちゃんや家族連れ。その中にひと際目立つ革ジャンにサングラス。
芸能人に間違われそうな雰囲気で、シンさんが出てきた。
私なんかが話しかけたらご迷惑なのでは…
そんな風に感じてしまう。やっぱりシンさんは別世界の人みたいで、見つめることしかできなかった。
出口から出てきたシンさんは、その場で立ち止まって辺りを見回している。
一度私の上を視線が過ぎていったけど、もう一度視線が巡ってきたときには私に気付いたらしい。
スーツケースを持ち直すとまっすぐに私の方へと向かってきている。
なんだか申し訳ない気がする。
「ただいま」
薄い唇をほころばせ優雅に微笑んでくれた。
私だけに向かって…
「おかえりなさい」
その笑顔もったいです。
恥ずかしくてうつむいてしまう。
「顔を見せて…」
そう言って細い指であごをとられた。
まるでキスでもしそうな雰囲気で…
瞬間、顔が真っ赤になるのがわかった。
シンさん、ここ羽田です!
周りのおばちゃんたちがガン見してますから…
シンさんのフェロモンは心臓に悪い。
少し早目に行って、ショッピングでもしてようと思ったけど、人ごみにすぐに疲れてしまって、空いているソファーを見つけるとそこに座り、あとはシンさんが到着するまで、それを死守していた。
13時を少し過ぎたころ、手荷物受取所の方から優雅に歩いてくるその姿を見つけた。
やっぱりまとうオーラが違う。
周りはお土産の袋をパンパンにしたおばちゃんや家族連れ。その中にひと際目立つ革ジャンにサングラス。
芸能人に間違われそうな雰囲気で、シンさんが出てきた。
私なんかが話しかけたらご迷惑なのでは…
そんな風に感じてしまう。やっぱりシンさんは別世界の人みたいで、見つめることしかできなかった。
出口から出てきたシンさんは、その場で立ち止まって辺りを見回している。
一度私の上を視線が過ぎていったけど、もう一度視線が巡ってきたときには私に気付いたらしい。
スーツケースを持ち直すとまっすぐに私の方へと向かってきている。
なんだか申し訳ない気がする。
「ただいま」
薄い唇をほころばせ優雅に微笑んでくれた。
私だけに向かって…
「おかえりなさい」
その笑顔もったいです。
恥ずかしくてうつむいてしまう。
「顔を見せて…」
そう言って細い指であごをとられた。
まるでキスでもしそうな雰囲気で…
瞬間、顔が真っ赤になるのがわかった。
シンさん、ここ羽田です!
周りのおばちゃんたちがガン見してますから…
シンさんのフェロモンは心臓に悪い。