メトロの中は、近過ぎです!
スマホには着信を知らせる文字。会社から何度も電話があったらしい。
恐る恐るかけてみると、1回の呼び出し音の後に、
「はい、オリエンタル建材、営業3課です」
沙也香ちゃんの声だ。
「もしもし、佐々木です」
慌てて出した声はかすれていた。
「真帆さん、どこにいるんですか?」
心配そうな沙也香ちゃん。
答えようとすると電話の向こうからゴソゴソと聞こえる。
「佐々木さん、どうしたんですか?」
大野課代?
電話を代わったんですか?
「すみません。電車の中で倒れてしまったようで…」
「大丈夫か?」
「はい、今気が付きました」
「どこにいる?」
「ここですか、えっと…」
矢継ぎ早に聞かれて、更に焦って挙動不審になってしまう。
ここがわかるようなものはないかと部屋中を見回して布団を剥いだりしていると、ソファーに座ってる男の人が起きていた。
切れ長の眼に、薄い唇、整った鼻筋
まるで彫刻のように彫りの深い端正な顔立ち
オシャレ雑誌から抜け出たような男の人に、息をするのを忘れてしまった。
自分が遅刻しているとか、電話中だとか、全てどうでもよくなるくらいの非日常的なイケメン。
小さい顔に長い手足
芸能人だろうか
モデルさんかもしれない
恐る恐るかけてみると、1回の呼び出し音の後に、
「はい、オリエンタル建材、営業3課です」
沙也香ちゃんの声だ。
「もしもし、佐々木です」
慌てて出した声はかすれていた。
「真帆さん、どこにいるんですか?」
心配そうな沙也香ちゃん。
答えようとすると電話の向こうからゴソゴソと聞こえる。
「佐々木さん、どうしたんですか?」
大野課代?
電話を代わったんですか?
「すみません。電車の中で倒れてしまったようで…」
「大丈夫か?」
「はい、今気が付きました」
「どこにいる?」
「ここですか、えっと…」
矢継ぎ早に聞かれて、更に焦って挙動不審になってしまう。
ここがわかるようなものはないかと部屋中を見回して布団を剥いだりしていると、ソファーに座ってる男の人が起きていた。
切れ長の眼に、薄い唇、整った鼻筋
まるで彫刻のように彫りの深い端正な顔立ち
オシャレ雑誌から抜け出たような男の人に、息をするのを忘れてしまった。
自分が遅刻しているとか、電話中だとか、全てどうでもよくなるくらいの非日常的なイケメン。
小さい顔に長い手足
芸能人だろうか
モデルさんかもしれない