メトロの中は、近過ぎです!
大野さんはスーツに着替えると、照れくさそうに出ていった。

窓を開けると外の冷たい空気が一気に部屋に流れてくる。
火照った顔を冷ましてくれているようだ。

窓から見える町の景色はいつもと同じで、ただそこに存在していることに感謝したくなった。

いろんなことがあった。

シンさんには本当に申し訳ないことをした。
みんなにも迷惑をかけたし、大野さんにもたくさん助けてもらった。

これから返していくためには、頑張っていくしかないと思う。

溜まった家事を黙々とこなした。
仕事に復帰すれば、また忙しくなる。

そのことが嬉しくて、じっとしていられなかった。


早く、みんなに会いたい
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