メトロの中は、近過ぎです!
お昼時は避けるために、大野課代と定食屋に入った。
二人でランチなんて…と思っていたら気が付いた。
「課代は仕事良かったんですか?」
同行してもらって、半日も課代の時間を潰してた。
「あぁ。しばらくは松尾課長のサポートだから、松尾さんがいないと特にすることはない」
「ふーん。新規事業って何するんですか?」
「気になるんだろ。おまえも入るか?」
新規事業が何をするものなのか全く知らないけど、おそらく大野課代が指揮を執るんだろうってことは分かる。
「遠慮します」
なんとなくこの人と一緒に仕事をするのは避けた方が良い気がする。
手持ち無沙汰にお品書きを見ている課代。
黙っていれば見惚れるくらい素敵な人だと思う。
課代が急に顔を上げるから目が合った。
そのタイミングで料理が運ばれてきて、なんだかホッとした。
美味しそうな天ぷらそばの匂いにお腹がぐーっと鳴る。
「ちゃんと食べろよ。つーか朝飯食ってんのか?」
課代はトンカツ定食。さすがにそこまでのものは食べれない。
「今日は、朝ごはん食べてないんですよね」
「だから倒れるんだろ」
その途端、あの彫刻のような顔を思い出してしまった。
切れ長の目の素敵な王子。
「あの男のこと考えてんだろ」
顔に出ていたのかもしれない。トマトを除けながら課代が聞いてきた。
「ばれました?」
これからの季節は暖かいものがいいな~、なんて思いながら天ぷらを口にした。
二人でランチなんて…と思っていたら気が付いた。
「課代は仕事良かったんですか?」
同行してもらって、半日も課代の時間を潰してた。
「あぁ。しばらくは松尾課長のサポートだから、松尾さんがいないと特にすることはない」
「ふーん。新規事業って何するんですか?」
「気になるんだろ。おまえも入るか?」
新規事業が何をするものなのか全く知らないけど、おそらく大野課代が指揮を執るんだろうってことは分かる。
「遠慮します」
なんとなくこの人と一緒に仕事をするのは避けた方が良い気がする。
手持ち無沙汰にお品書きを見ている課代。
黙っていれば見惚れるくらい素敵な人だと思う。
課代が急に顔を上げるから目が合った。
そのタイミングで料理が運ばれてきて、なんだかホッとした。
美味しそうな天ぷらそばの匂いにお腹がぐーっと鳴る。
「ちゃんと食べろよ。つーか朝飯食ってんのか?」
課代はトンカツ定食。さすがにそこまでのものは食べれない。
「今日は、朝ごはん食べてないんですよね」
「だから倒れるんだろ」
その途端、あの彫刻のような顔を思い出してしまった。
切れ長の目の素敵な王子。
「あの男のこと考えてんだろ」
顔に出ていたのかもしれない。トマトを除けながら課代が聞いてきた。
「ばれました?」
これからの季節は暖かいものがいいな~、なんて思いながら天ぷらを口にした。