メトロの中は、近過ぎです!
吉野設計さんの事務所では、辰五郎さんがパソコンを睨んでいた。
ノックをして、サッシを開けると、
「まほちゃんじゃないか~」
厳しい目が一瞬で緩み、笑顔で出迎えてくれた次は、後ろの大野課代に視線を向けて驚いている。
課代は名刺を取り出し、
「課長代理の大野です」
と言って爽やか好青年を演じている。
「あぁ。あんたが噂のイケメン御曹司か」
課代が得意げに私を見る。
気がつかないフリして話題をそらした。
「社長、どうしてご存知なんですか?」
「ん?ちょっとな」
課代の名刺を見ていた辰五郎さんが、奥の住居の方へ叫んだ。
「お~い。マサル呼んで来い」
そして課代に向き直ると、人懐っこい笑顔で椅子を勧めて、
「せっかくなんでせがれに会ってやってください。これからはあれがうちの仕事をやってくれるみたいで、私は楽させてもらいますよ」
へへへ…と笑った辰五郎さんは嬉しそう。
「まほちゃん、大野さん連れてきてくれてありがとうな。
大野さんは美男子だから仕事楽しいだろう」
え?、と私の腕をたたきながら辰五郎さんが笑った。
「私よりも会社の他のコたちが狙ってますよ。伊藤チーフも沙也香ちゃんもたぶん大野さん狙いです」
私も笑いながら返した。
「え?伊藤ちゃんもかい?」
意外…と言った感じで辰五郎さんが聞いてくる。
「はい。チーフの色仕掛けには私は敵いませんよ」
またまた~なんてツッコまれるものだと思っていたら、辰五郎さんはあっけなくその会話を終えて、また奥の部屋に声をかけに行った。
「おーい、マサルはまだかー」
「なんだよ」
と言ってあらわれたのは、びっくりするくらいのイケメン。
え?本当に辰五郎さんの息子ですか?
ノックをして、サッシを開けると、
「まほちゃんじゃないか~」
厳しい目が一瞬で緩み、笑顔で出迎えてくれた次は、後ろの大野課代に視線を向けて驚いている。
課代は名刺を取り出し、
「課長代理の大野です」
と言って爽やか好青年を演じている。
「あぁ。あんたが噂のイケメン御曹司か」
課代が得意げに私を見る。
気がつかないフリして話題をそらした。
「社長、どうしてご存知なんですか?」
「ん?ちょっとな」
課代の名刺を見ていた辰五郎さんが、奥の住居の方へ叫んだ。
「お~い。マサル呼んで来い」
そして課代に向き直ると、人懐っこい笑顔で椅子を勧めて、
「せっかくなんでせがれに会ってやってください。これからはあれがうちの仕事をやってくれるみたいで、私は楽させてもらいますよ」
へへへ…と笑った辰五郎さんは嬉しそう。
「まほちゃん、大野さん連れてきてくれてありがとうな。
大野さんは美男子だから仕事楽しいだろう」
え?、と私の腕をたたきながら辰五郎さんが笑った。
「私よりも会社の他のコたちが狙ってますよ。伊藤チーフも沙也香ちゃんもたぶん大野さん狙いです」
私も笑いながら返した。
「え?伊藤ちゃんもかい?」
意外…と言った感じで辰五郎さんが聞いてくる。
「はい。チーフの色仕掛けには私は敵いませんよ」
またまた~なんてツッコまれるものだと思っていたら、辰五郎さんはあっけなくその会話を終えて、また奥の部屋に声をかけに行った。
「おーい、マサルはまだかー」
「なんだよ」
と言ってあらわれたのは、びっくりするくらいのイケメン。
え?本当に辰五郎さんの息子ですか?