メトロの中は、近過ぎです!
その日の集中力は半端なかった。
今日だけは絶対残業できない。
万が一、今日行けませんなんてことになったら、次はないってことだけは分かる。
最初で最後のチャンス。
その想いだけで、次から次へと資料を片付けていった。
「張り切ってるな~。デートか?」
そんな松尾課長の声もスルーして、黙々とパソコンに向かう。
外回りから帰ってきた伊藤チーフも、
「やっと仕事に生きる女になったわね」
嬉しそうにコーヒーを淹れてくれた。
チラチラ確認していたスマホが鳴ったのは15時過ぎ
『日本橋高島屋前19時。来られる?』
それだけのシンプルなLINE。
ガンと音が出るくらい勢いよく立ち上がり、オフィスを出て、駆け足気味に屋上へ向かった。
ドキドキうるさい私の心臓。
握りしめてるスマホが大きく感じる。
風の強い日だった。
でもその風さえも私の背中を押している気がする。
落ち着け私…
ただ単に食事に誘われただけで、深い意味はないのかもしれない。
倒れた時のお礼をさせてくださいと言ったのは私だし、それでも十分素敵な時間だと思う。
でも、もし、それ以上を求められたら?
遊びなのかもしれない。
今日ベッドインして、それで終わりってこともあり得る。
でも、新しい恋かも…
失恋の痛みも忘れてきてて、仕事だって充実してる。
今、私に足りないのは恋だって思う。
恋愛のドキドキに振り回されたいって思う。
50%、いや60%の期待と、残りの40%の覚悟を決めて、もう一度スマホを見た。
今日だけは絶対残業できない。
万が一、今日行けませんなんてことになったら、次はないってことだけは分かる。
最初で最後のチャンス。
その想いだけで、次から次へと資料を片付けていった。
「張り切ってるな~。デートか?」
そんな松尾課長の声もスルーして、黙々とパソコンに向かう。
外回りから帰ってきた伊藤チーフも、
「やっと仕事に生きる女になったわね」
嬉しそうにコーヒーを淹れてくれた。
チラチラ確認していたスマホが鳴ったのは15時過ぎ
『日本橋高島屋前19時。来られる?』
それだけのシンプルなLINE。
ガンと音が出るくらい勢いよく立ち上がり、オフィスを出て、駆け足気味に屋上へ向かった。
ドキドキうるさい私の心臓。
握りしめてるスマホが大きく感じる。
風の強い日だった。
でもその風さえも私の背中を押している気がする。
落ち着け私…
ただ単に食事に誘われただけで、深い意味はないのかもしれない。
倒れた時のお礼をさせてくださいと言ったのは私だし、それでも十分素敵な時間だと思う。
でも、もし、それ以上を求められたら?
遊びなのかもしれない。
今日ベッドインして、それで終わりってこともあり得る。
でも、新しい恋かも…
失恋の痛みも忘れてきてて、仕事だって充実してる。
今、私に足りないのは恋だって思う。
恋愛のドキドキに振り回されたいって思う。
50%、いや60%の期待と、残りの40%の覚悟を決めて、もう一度スマホを見た。