冷たい君の甘い秘密
…な…何コレ。
いきなり髪の毛触るとか…絶対女の子慣れしてるでしょ。この人!!
「俺さ、汐那ちゃんのこと超可愛いなって思ってたんだー」
なっ…な…!!!
初めての事態に、フリーズするあたし。
「俺…汐那ちゃんのこと全部知りたいな?」
そして千里くんはフッ…と、あたしの耳元で囁いた。
「えっ…」
恋愛初心者のあたしは、ただただ口をパクパクさせることしか出来ず。
ど…どうすればいいの!!?
「顔真っ赤だし…可愛い」
あたしに顔を近づけて、そんなことを言う千里くん。
かっ顔近すぎじゃない!?