冷たい君の甘い秘密






カラオケ店から出てパラパラと雪が降るイルミネーション街を歩くあたしたち。





あっちを見てもこっちを見ても幸せそうなカップルが。





どうしてこんな所を水瀬くんと歩いてるんだあたしは。





しばらく歩いて水瀬くんは立ち止まると、あたしの手首をつかんでいた手を離した。





「バカなのお前。

普通嫌なら嫌だっていうだろ」






そう言いながら、振り向く水瀬くん。






「ごめんなさい……」





あたしが謝ると水瀬くんは歩き出した。





その場を動かないでいると






「何してんの?早く行くぞ」




「え?」




「どーせ通り道だし…送る」





明日は槍が降るんじゃないですか!!?


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