冷たい君の甘い秘密
クリスマス
クリスマス。
それは年に一度の一大イベント。
街のあらゆる所では、幸せそうなカップルや
楽しそうにはしゃぐ若者たち。
みんな楽しいクリスマスを過ごしてるだろう。
……………ただひとりを除いては。
「ゔぅ……」
「まったくもう…」
ベッドで唸っているあたしと看病するお母さん。
そう、見ての通りクリスマスだっていうのに風邪を引いてしまったのだ。
「バカは風邪ひかないっていうのにおかしいわね…」
お母さんはそう言ってため息。
ツッコミたいとこだけど、今日のあたしにはそんな気力なく。
「さてと…薬飲んでゆっくり寝なさい」
お母さんはそう言って部屋を出た。