冷たい君の甘い秘密






「そんなに理由が知りたいなら聞けばいいじゃん。

おーい宮田こっちカモーン!☆」




水瀬くんたちと話してた宮田をいきなり呼び始めるみっきー。





宮田 聖(みやた ひじり)。


水瀬くんの親友で同じ中学らしい。




「ちょっ!!なに呼んでんの!?!!?」



「え、宮田だけど」



「そういうことじゃないわ!!」




みっきーと話してると───




「俺っちのこと呼んだ〜??」




語尾に♪がつきそうなリズムで宮田が話しかけてきた。




「ほらいいなよ」



「で、でも……」




嫌われてる理由聞くのって結構な勇気いるんだけど!!




「あー、もしかして、千翔のこと?」




げげ。




「そうそう。自分にだけ冷たい理由が知りたいんだってさ」




いつまでたっても言わないあたしに痺れを切らしたみっきーが代わりに宮田に訳を説明すると




「あー、はいはい、そーゆーことね♪」





意味ありげに宮田が笑った。


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