冷たい君の甘い秘密
とは言え。
『友達1000人』を目標としてるあたしに水瀬くんと仲良くならない手はない。
ましてや隣の席だ。
さてどうしたもんか……。
チラリと隣を盗み見ると、水瀬くんが次の授業の準備をしているではないか。
………あ!!!!
「水瀬くん!教科書忘れたから見して欲しいんだけど!!」
教科書忘れてよかったァァーー!!
「………………」
…え。無視デスカ?
「おーい」
「……………」
「教科書………」
「……………」
なにこれ……
すごく虚しいんだけど!!!