侯爵様のユウウツ 成金令嬢(←たまに毒舌)は秀麗伯爵がお好き?
「ルイーズ様なにを、いけません!!」
「エセル様……、披露宴をめちゃくちゃにして本当に御免なさいね」
薄っすら涙を浮かべ、粉雪のように儚く微笑むルイーズ様。
だめです、どうかいつものように、居丈高で闘争心に満ちた言葉を投げて下さいませ!!
「この人を撃った後は……結局撃てなかったけれど、もとからこうするつもりでいたのです。家名に泥を塗ったのですから命で償わなければ。それに生き恥を晒したくは無いのです」
そう言いながらも手や唇は、微かに震えています。
きっと怖くて怖くて堪らないのでしょう。
心のどこかで止めて欲しいと思っている筈です。お願いだから思っていて。
「ルイーズ様、待って! わたくし達はお互い遠慮せず、何でも言い合える仲ですわよね? わたくしで宜しければ相談にのります。どうか銃を下ろして下さいませ!」
ルイーズ様は小さく頭を横に振って、唇の形だけで『ありがとう』と。
その刹那、ルイーズ様は心を決めたように、くっと硬い表情をなさいました。
もはやこれまでかと思った時、
「まあ待ちなって、お嬢さん」
突然、聞き慣れた粗野な声が室内に響いたのです。
「エセル様……、披露宴をめちゃくちゃにして本当に御免なさいね」
薄っすら涙を浮かべ、粉雪のように儚く微笑むルイーズ様。
だめです、どうかいつものように、居丈高で闘争心に満ちた言葉を投げて下さいませ!!
「この人を撃った後は……結局撃てなかったけれど、もとからこうするつもりでいたのです。家名に泥を塗ったのですから命で償わなければ。それに生き恥を晒したくは無いのです」
そう言いながらも手や唇は、微かに震えています。
きっと怖くて怖くて堪らないのでしょう。
心のどこかで止めて欲しいと思っている筈です。お願いだから思っていて。
「ルイーズ様、待って! わたくし達はお互い遠慮せず、何でも言い合える仲ですわよね? わたくしで宜しければ相談にのります。どうか銃を下ろして下さいませ!」
ルイーズ様は小さく頭を横に振って、唇の形だけで『ありがとう』と。
その刹那、ルイーズ様は心を決めたように、くっと硬い表情をなさいました。
もはやこれまでかと思った時、
「まあ待ちなって、お嬢さん」
突然、聞き慣れた粗野な声が室内に響いたのです。