御曹司のとろ甘な独占愛
「こちらのお部屋に御必要そうな物をご用意させていただきました。どうぞ御覧ください」

　その先には、ラグジュアリーなサロンが広がっていた。サロンが自体が一つの店舗のようになっており、真紅の絨毯が美しい。

「わぁああ……！」

　様々なブランド品の洋服や靴、高級ブランドのバッグ、煌びやかな宝石たち、お化粧品、しまいにはランジェリーまで陳列されている。

「これからお二人で過ごされることが多いとお伺い致しましたので、一花様のお洋服やお鞄などは、劉様のお洋服に合わせてご用意させていただきました」

　重厚感のあるハンガーラックに、インフォーマルなワンピースから豪華なドレスまでズラリと並んでいる。
　素敵なデザインの洋服たちに、一花は思わず「すごく可愛い……！」と感嘆の声をあげた。

　何枚かのドレスを手に取った王さんは、試着室へ一花を案内する。

「こちらでお召し替え下さい」

　そう言ってテキパキと動く王さんに、ワンピースやドレス、フワフワもこもこのルームウェアに次いでランジェリーまで試着を促され、レースがたっぷり付いた可愛らしいランジェリーを次々に試着させられた。
< 66 / 214 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop