不誠実なカラダ
さて。

そうなると、心に新しい彼氏がいる事は、部長に伏せておいた方がいいかも。

「心には、他に好きな人がいるみたいですよ。」

「そうなのか。」

ちょっと、がっかりした顔してる。

でも仕方ないよね。

心は、部長の事振ってるんだし、心だって恋愛するのは、自由だもんね。

「ありがとう、助かった。」

「はい。」

そう言うと部長は、オフィスの中に消えて行った。


悩ましいと言うか、何と言うのか。

あそこまで嫉妬させるなんて、心も罪な女だよね。

そんな事を思っていると、心の姿が目に入った。


「部長と言い、心と言い、なんて都合のいい時に、現れるかな。」

私は、心に近づいて行った。

「おはよう、心。」

「おはよう、環奈。」

私は、自分の席にカバンを置くと、心の席に行った。


心、いつの間にか、楽しそうな表情をしている。

「心、なんだか肌艶がいいね。さては、一線超えたな。」
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