不誠実なカラダ
高校生の時は、学校の先生と不倫していたな。

でも、一度もエロい声なんて、言われた事ない。

そんな事考えている間に、部長は私の体で達してしまった。

部長も私も、素知らぬ顔で、服を直す。


「なあ。」

「はい?」

私は振り返った。

部長は、ネクタイを締めながら、私に呟いた。

「気持ちよかったか?」

そう言えば、この前も同じ事を聞いてきたなと思った。

「……はい。」

ありきたりな返事かもしれないけれど、そうなのだから、そう答えるしかない。

「そうか。」

だけど部長は、なにかを気にしているようだ。


もしかして、私……

自分でも知らない性癖を、持っているとか?

そんなんだったら、ショックを隠しきれない。


「ああ、ごめん。何でもないんだ。」

私が気にしているのを、部長も気づいたようだ。

「実は……今日もこの間も、イカせてないなぁって思って。」
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