好きでいいかも……
レストランは、オージーのカップルや家族ずれも多いが、ちらほら日本人観光客も目に入る。
ジョンがレストランに入るなり、何も言わずとも、ボーイがさっとテーブルへと案内してくれた。
窓際の落ち着いた席だが、堅苦しさは無く、リゾート感があって落ち着く。
子供連れでも、気を遣う事がなさそうだ。
ボーイがサッとジョンに耳打ちをした。
「リサ。嫌いな物はある? 料理は任せてもらっていいかな?」
ジョンが私を見た。
「ええ。嫌いな物は無いです」
ジョンはニコリとすると、何やらボーイに伝えた。
ボーイの様子から、ジョンは顔なじみの客だと言う事は分かるが……
いや、ジョンのくれた名刺に確か、このホテルのマークがあったような……
もしかして、従業員?
だが、ここまで顔パスで、ボーイの態度から見ても上役なのか?
そして、テーブルの上のグラスにワインが注がれた。
ジュースを持ったカイトと三人グラスを交わす。
嬉しそうなカイトの笑顔に、思わず笑みが漏れてしまう……
ジョンも穏やかに、嬉しそうにカイトを見ていた。
ジョンの目が、ふと私の方へ向けられた。
視線が重なり、目を逸らせない……
胸の奥が、少し苦しい音を立てた事に気付きたくない……
「リサ、お料理来たよ!」
カイトの声に、ジョンの目から離れる事が出来た。
「わあ―。美味しそう」
私は、少し大げさに声を上げてしまい、テーブルに置かれた、前菜の綺麗な盛り付けに目をむけた。
食事は本当に美味しくて、ワインも進んでしまう。
カイトとの会話が殆どで、ジョンは時々口をはさむ程度だった。
ジョンとも、話をしてみたいと思うのだが、カイトがなかなか話をさせてくれない。
ちらりとジョンの方を見ると、優しい目でカイトが私に話かける姿を見ていた。
父親としてみれば、私と話なんかするより、息子の楽しそうな姿を見ているほうがいいのだろう……
まあ、思ってもいなかったレストランでの美味しい食事とお酒に出会えたのだから、ヨシとしよう。
胸の奥が少しだけ、キュンと苦しくなったことは、気にしない……
ジョンがレストランに入るなり、何も言わずとも、ボーイがさっとテーブルへと案内してくれた。
窓際の落ち着いた席だが、堅苦しさは無く、リゾート感があって落ち着く。
子供連れでも、気を遣う事がなさそうだ。
ボーイがサッとジョンに耳打ちをした。
「リサ。嫌いな物はある? 料理は任せてもらっていいかな?」
ジョンが私を見た。
「ええ。嫌いな物は無いです」
ジョンはニコリとすると、何やらボーイに伝えた。
ボーイの様子から、ジョンは顔なじみの客だと言う事は分かるが……
いや、ジョンのくれた名刺に確か、このホテルのマークがあったような……
もしかして、従業員?
だが、ここまで顔パスで、ボーイの態度から見ても上役なのか?
そして、テーブルの上のグラスにワインが注がれた。
ジュースを持ったカイトと三人グラスを交わす。
嬉しそうなカイトの笑顔に、思わず笑みが漏れてしまう……
ジョンも穏やかに、嬉しそうにカイトを見ていた。
ジョンの目が、ふと私の方へ向けられた。
視線が重なり、目を逸らせない……
胸の奥が、少し苦しい音を立てた事に気付きたくない……
「リサ、お料理来たよ!」
カイトの声に、ジョンの目から離れる事が出来た。
「わあ―。美味しそう」
私は、少し大げさに声を上げてしまい、テーブルに置かれた、前菜の綺麗な盛り付けに目をむけた。
食事は本当に美味しくて、ワインも進んでしまう。
カイトとの会話が殆どで、ジョンは時々口をはさむ程度だった。
ジョンとも、話をしてみたいと思うのだが、カイトがなかなか話をさせてくれない。
ちらりとジョンの方を見ると、優しい目でカイトが私に話かける姿を見ていた。
父親としてみれば、私と話なんかするより、息子の楽しそうな姿を見ているほうがいいのだろう……
まあ、思ってもいなかったレストランでの美味しい食事とお酒に出会えたのだから、ヨシとしよう。
胸の奥が少しだけ、キュンと苦しくなったことは、気にしない……