好きでいいかも……
「リサ!」

 自分の名を呼ぶ大きな声で、目を覚ました。


 同時に、横で寝ていたジョンが、慌てて跳ね起きた。


 やばい、夕べあのまま二人で寝てしまったのだ。


「カイト、ごめん、直ぐ着えるから待っていて」


 私は、シーツで体を隠しながら、クローゼットから下着を出し、ワンピースを身に着ける。


 ジョンも、床に散らばった、服を慌てて身に着けている。


 そして、着替え終わった私の口に軽くキスをすると、寝室のドアを開けた。



「カイト。おはよう」


 ジョンがカイトを抱き上げる。


「あっ。パパも泊まったんだぁ」



 カイトの純粋な笑顔に、夕べの事が頭の中を過り、顔が熱くなって、慌ててキッチンへと向かった。
< 38 / 79 >

この作品をシェア

pagetop