好きでいいかも……
逃げたのかも
 
 日本へ戻る日まで、後三日だ……


 結局、今回の旅は、ケアンズに滞在したままとなってしまった。

 どっちにしても、日本へ一度戻らなければならない……


 本当に、オーストラリアに来ていいのだろうか?



 カイトは、あれから毎朝、ホテルに来ては、迎えの約束を私と交わしていく。

 カイトにスクールのママ達ともしっかり顔なじみになり、知らないカイトの一面を教えてもらえ、ワクワクさえしていた。


 毎日、ジョンの顔を見られる事に、かなり胸が高鳴る自分を少しづつ受け入れようとしていたのに……


 ジョンに、どれだけ気持ちを奪われているのか、気が付かないまま……
< 41 / 79 >

この作品をシェア

pagetop