好きでいいかも……
「ああ、お土産ね」

 私は、鞄からコスメのセットとお菓子の入った袋を出した。


「わあ、ありがとう! このお菓子美味しいのよね。それに、この美容液欲しかったんだぁ。で?」

 晴香は、綺麗な視線を向ける。


「だから、で?って、なに?」

 私は、眉間に皺を寄せて言った。


「理紗、オーストラリアで何かあったでしょ」

 晴香は、自信たっぷりな流し目を送ってきた。


「えっ? どうして……」


「だって、いつも理紗は、海外から帰ってくると、凄く満足そうで、また仕事頑張るぞっ! てオーラがキラキラしていて、いいなあって思っていたのよ。でも、今回はなんだか疲れたた顔している。だけど……」

 晴香は、そこまで言って、口を閉ざしてしまった。


「だけど?」

 私は、勿論きになり聞き返す。



「だけど、理紗、女の顔しているわよ」


「な、なにバカな事を言っているのよ」

 私は、ビールの入ったジョッキを口に運んだ。


 晴香も、ビールのジョッキを手にし、グ―と飲むと私を軽く睨んだ。



「さあ、話してもらいましょうか?」


 私は、ため息を着くと覚悟を決めた。
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