不良生徒会
第1章
────pipipipipipi
無機質な規則正しい音が、朝の静かな部屋に響いた。
冬の寒さが残るこの時期は、寝るのが大好きな人達にとって、一番良い季節だろう。
寒すぎず、暑すぎず、丁度いい温度は気持ちよく寝るのに最適であるからだ。
そんな人たちの1人である、如月虹夏(キサラギナナカ)は、布団の中からもぞもぞと手を伸ばし、手探りで未だに鳴り続ける目覚まし時計を止めた。
...。
あぁ、眠い。
眠すぎる。
布団から手を出したまま、ボッーとする頭を起こし始めた。
目覚まし時計で起きるなんて何年ぶりだ...?
いつも、アイツらに起こしてもらってたからなぁ。
人間、人に頼ってばかりいると駄目になっちゃうもんだな...。
...。
...まぁいい。
二度寝しよう。