不良生徒会



体育館に着くと、それはそれはカラフルな頭が沢山並んでいた。



赤、橙、黄、黄緑、緑、水、青、紫...。



虹が作れるんじゃないか...?



ここの点では流石、不良校だな。



まぁ、これは男子が主だ。



女子は金や、茶色、明るめの茶色など、まだ、ましなカラーだ。



しかし、メイクが死んでいた。



バッサバサの睫毛に赤すぎるチーク。



もはや、香水をかけたのではなく、香水の降水を浴びたかのような臭い匂い。




パンダ...?



いや、それはパンダに失礼だな。



怪物だ。



まぁ、冗談はさておき、ここでやってけますかねー。



などと、呑気なことを考えながら、1つだけ空いている席への座った。



「ええ、お待たせしました。全員、起立。これから第38回入学式を始めます。一同、礼。」



私が座って間もなく、入学式が始まった。



私を待っててくれたのかね?



...悪いことしたな...。




「着席」という指示で全員着席し、静かに入学式が始まった。



入学式というだけあって、皆緊張しているからか、ガチガチしていた。



...滑稽だ。

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