不良生徒会
「────それでは、生徒会長の言葉。生徒会長、2年、神崎 葵さん(カンザキアオイ)お願いします。」
と、司会が言うと、男女ともに先程のガチガチ感が消え、興奮した顔になった。
...なんだ??
生徒会長に何かあるんだろうか。
そんな疑問を巡らせていると、「はい」と生徒会長の神崎がステージへと上がった。
懐から紙を取り出し、読み上げるかと思いきや、イキナリその紙を破り捨てた。
いきなりの行動に、生徒も先生も唖然。
そんな中、生徒会長は気にもせずに話し始めた。
「...。いきなり悪かったな。こういう固っ苦しいの嫌いなんだ。だから、俺の言葉で言わせてもらう。この学校は一番の不良校だ。問題児がたくさんいるし、不良も沢山いる。中学でやらかした奴、おかしな奴、真面目が嫌いな奴など、変わり者がたくさんいる。世間からはいい目で見られない学校だ。だが、そんなの関係ない。俺達は、俺達だ。普通の学生なんだから、学校生活を楽しむんだ!俺達生徒会がお前達を引っ張っていく。ついてこい!!」
男子は、「うおおぉおー!!!」と騒ぎ、女子は「きゃぁああー!!!」と叫んだ。