第15話 エスコートされた日

第15話 エスコートされた日












<せっかくの夏休みだからどっか行こうか。>

<うん行きたい。>

<じゃあ探しておくからまた連絡するね。>

<あの、もし良かったら私が考えてもいいかな?>

<いいよ。ミサキに任せる。>

<ありがとう。また連絡するね。>




アプリを閉じると、スマホを机の上に置く。


驚いたな・・・。

今まではデートする時は基本俺がどこに行くか決めていたのに。


まぁ決めていたというか、なるべく人が少なさそうな場所を選んでいた。


ミサキもたまに“あの映画が見たい”ってことは言ってきたけど、全部向こうに任せるのは初めてだな。


正直、どこに連れ出されるか分からないから嫌だったけど、そう思ったら“いいよ”と言うしか無い。


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