嘘
図書室に行くと、九州のガイドブックを持ちながら、珍しく眉間にシワを寄せているミサキがいた。
「シワ寄ってるよ。」
「あ、ハヤタ君。ここどうかな?」
小声で他の人達の邪魔にならないよう、俺達は2日目の市内散策で行くところを計画する。
「そういえば、俺絶叫系めちゃくちゃ苦手だから、1日目のテーマパークはそういうの無理だよ。」
「あ、うん。私も苦手なんだ。
美術館とかお花畑に行きたいかな。」
「OK。」