重本とトイレに行くと、やはり使用中だった。


あまり事を荒立てたくないが、ここは重本の為に一肌脱ぐか。



“ドンドン!”

強めのノックをする。

「おい!いつまで入ってるんだ!
さっさと出ないとここで撒き散らすぞ!」


中でゴソゴソと音がすると、新幹線のトイレ特有の音がする。


出てくるな・・。



重本を見ると“うんうん”と頷いてきたが、もうだいぶ限界に近いようだった。


ドアが開き、人が出てくると同時に素早いステップでトイレの中に入っていった。


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