嘘
“ドンドンドン!”
夢の中に入りかけていたが、強めのノックの音で目覚めた。
「あれ?もう帰ってきたのか・・。」
時計を確認すると、重本が部屋を出てまだ30分ぐらいしか経っていない。
体を起こしてドアへ向かう。
“ガチャリ”
「重本、カードキー持ってっただろ。
わざわざノックしなく・・・・・」
重本がいると思っていたドアの向こう。
そこに立っていた人物を見て・・・
・・思わず言葉を失った・・・・。
「寒いから早く入れて!」
「・・・・・チカ・・・・」
第16話 完