嘘
「あと2時間か。」
生徒の起床時間までの時間を確認する。
寝ようか・・・いやでも・・・
久しぶりに誰もいなくなった自分のベッドを見つめる。
さすがに枕も何も無い床では寝られなかった。
だから今ベッドに入れば、多分10秒で夢の中に行ける。
だけど・・・・
この気持ちをうまく表現できない。
うまく表現できないけど・・
今このベッドを使うのはなんか・・・違う気がする。
そんな自分の本能に従い、重本のいびきを聞きながら再び床に寝っ転がった。