「おい、そんな怒るなよ。飴やるから。」


「・・・・・今回はケイコと重本君に免じて許してあげるわよ変態ハヤタ。」


「ハハハ。“変態ハヤタ”ってちょっと語呂良いな。」






間もなく駅に到着することが車掌からアナウンスされ、降りる準備を始める。


「じゃあそろそろ重本君とまた交代してくるね。」


「おお。」


チカが自分の座席に戻ろうとした時、ポケットから御守りが落ちた。



「おい、落ちたぞ。」


「あ!ごめん。」


「天満宮で買ったのか?」


「うん!“看護師になれますように”って願い事込めてね。」


「いきなり落としてたらダメじゃん。」


「う・・確かに。」


まったく・・・たまにチカはこういうドジを見せるんだよな。


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