駅に到着し、ドアに近いやつらから続々と降りるのを待っていると、

急に重本が俺の耳元に近づき、小声で囁いてきた。


「そういう河原君こそ、

“夏目さんが看護師になれますように”

ってお願いしたんでしょ?

君たちも僕らに負けないぐらい仲良いからね。」





「・・・・・・・そんな訳ないだろ。」


重本の頭を軽く叩き、新幹線を降りた。




第17話 完

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