嘘
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放課後、またミサキに<今日も先に帰る>と断りを入れ、
後藤がリンチされたあの部屋と同じ場所で待ち合わせ相手を待つ。
“ガラガラ”
しばらくすると扉が開いた。
「悪いな・・・・重本。」
中に入ってきた重本は軽く笑って俺に手を上げる。
「大丈夫だよ。
3年生になってクラスも離れちゃって、河原君とこうして喋るの久しぶりだね。」
「大学進学に変えたんだな。応援してるよ。」
「うん。ありがとう。
ところで、恋愛相談だったっけ?
僕にしてくれるとは嬉しいなぁ。」
「聞いて驚くなよ?」
「うん。何でも言ってよ。」