慌ててミサキを追いかける。



「ミサキ!待ってよ!」


すぐに追いつくとミサキの両肩を優しく掴む。


「安心して。山岸はクラスメイトとして好きってことだよ。」



「・・・・・私の事・・好き?」


「・・・・好きだよ。
ごめんね、誤解させるようなこと言って。
一緒に帰ろ。」


・・・危ないところだった。
今度こそ一件落着だな。


今まで学校では大っぴらに手を繋ぐことはなかったけど、

今日だけは一緒に手を繋いで自転車置き場へと向かう。



第20話 完

< 295 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop