嘘
慌ててミサキを追いかける。
「ミサキ!待ってよ!」
すぐに追いつくとミサキの両肩を優しく掴む。
「安心して。山岸はクラスメイトとして好きってことだよ。」
「・・・・・私の事・・好き?」
「・・・・好きだよ。
ごめんね、誤解させるようなこと言って。
一緒に帰ろ。」
・・・危ないところだった。
今度こそ一件落着だな。
今まで学校では大っぴらに手を繋ぐことはなかったけど、
今日だけは一緒に手を繋いで自転車置き場へと向かう。
第20話 完