嘘
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「大学受験、うまくいきそう?」
「この前の模試、ギリギリA判定だったんだけど・・まだまだだよ。」
「ギリギリでもAって凄いじゃん。」
「そんなことないよ。ハヤタ君は・・。」
「あ、ちょっと待って。」
ミサキと一緒に校門を出ようとした時だった。
グラウンドの方向から、チカが同じマネージャーらしき子達と喋りながら自転車置き場へ向かうのが見えた。
いつも運動部の練習が終わる前に学校を出ているからここで会うのも新鮮だな。
「チカ!お疲れ。」
「あ!ハヤタありがとー。
ごめんね今日すぐ部活行っちゃって。また明日ね。」
「おお。また明日。」
チカと他数人の女子が自転車置き場へとまた歩いて行った。