・・・・・・・



・・・・・・・




俺1人になった部屋を再び静寂が包み、体中から一気に力が抜けた。


その場にしゃがみ込む。











ごめんなミサキ・・・・ごめんな・・・ごめんな・・・



小西君でもいい。
大学に行って新しい出会いがあってもいい。
社会に出てから、歳上の人とでもいい。


自分の事を本当に一番に想ってくれる人と、一緒に幸せになれば・・・。










----------------- 

「あ、あの・・私、2組の松尾ミサキ。・・よろしくね。」


「ま、また帰る時間が合ったら・・・・一緒に帰ってもいいですか?」


「今度・・・・一緒に海に行きませんか?」


「もじ・・もじガワはらぐんが許じでぐれるだら、河原君の彼女にだりだいでず・・・。」


「ハヤタ君とたくさん写真が撮りたくて買っちゃったんだ。」


「ハヤタ君は・・・何お願いした・・?」


「ハヤタ君・・・だ、大好きです。
受け取ってください。」





「ハヤタ君・・・好きだよ。」

----------------- 











気付けば俺も大粒の涙を流していた。


今までのミサキとの思い出が頭の中でフラッシュバックしながら。


・・・・・あの子の、幸せを願いながら。



< 316 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop