嘘
「あ、ああの!
す、少し静かにしてくれませんか。」
さっきから騒いでいた男女のグループに眼鏡をかけた男子生徒が声をかけた。
・・・多分、上級生だな。
3年生かな。
「すいませーん。」
グループの1人がすぐに謝る。
「め、目障りなんだよ君たちみたいな人は。
ヘッ。」
「あ?てめぇもう1回言ってみろよ。」
「なにお前、喧嘩売ってんの?」
「・・・ななななんだよ。」
“目障りなんだよ”は余計だったな。
すぐ謝られたから少し良い気持ちになっちゃったのかな。
さすがに言われたほうは怒るだろうに・・。
グループの男子2人は席を立ち上がり、注意した眼鏡の先輩らしき人を威圧する。
こうなったらどっちも後には引けないか・・・。しょうがない。