「わっ!!!」


「うぉ!!」

廊下の少し開けた場所に座り、弁当箱を開けようとしたらいきなり誰かに背中を叩かれた。



「何本気でびびってるのよ!」


「夏目・・・なんでこんな所に。」




「聞いたよ~。昨日図書室で5組の子たちと揉めかけたんだってね。」


夏目は俺の隣に座り、自分の弁当箱を広げる。


おいおい、何のために俺が誰もいない場所まで来てご飯食べてると思ってるんだよ・・。



「あいつら同じ1年だったのか。
ていうか何で夏目が昨日のこと知ってるんだよ。」


「その5組の子が“昨日図書室で~”って朝話してたのを高原君が聞いてて、

さっきたまたま5組の前通った時に高原君と会ったから教えてもらったの。

図書室にいた身長180㎝ぐらいの細マッチョっぽい人って、絶対河原君でしょ!って高原君と話してたんだ。」




ハルイチめ・・何も夏目に言わなくてもいいだろ・・。


「俺は180㎝も無い。178㎝だ。
ハルイチは180超えてるけどな。」


「そこどうでもよくない?」


「・・・どうでもいい。」


「喧嘩の仲裁もいいけど、入部前とはいえ暴力事件はダメだよ。
インターハイに出られなくなっちゃうんだから。」


「何で俺がサッカー部入る前提で話してるんだよ。」


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