「おいお前ら。
後半はボール取ったら俺に渡してくれ。」


「河原・・どうしたんだよ。」


「それから重本。」


既に汗だくの重本を見る。


「俺達がボール取ったら相手のゴール前まで一気に駆け上がってほしい。」


「え・・」


「いいか重本、ボールの動きはいちいち見なくていい。

自分の足下だけ見ていてくれ。ボールが転がってきたら、思いっきりシュートだ。」


重本の背中をポンと押す。


他のみんなもこの状況だけに今度は俺の話をちゃんと聞いてくれるみたいだな。





「さっきも言ったけど、重本にもボール回そう。

もし重本がボール取られたら俺が絶対に取り返すから。

このまま前半みたいにやられっぱなしじゃ嫌だろ?

全員の力で逆転しようぜ。」




「河原お前・・何者だよ?」


「・・・・宇宙人。」




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